夫に嘘をつき韓国カジノのルーレットで豪遊する主婦

昨日、私はまたいつもの嘘をついて家を出た。
「優子と韓国に行くね、ショッピングと美味しいご飯を食べるだけだから」って夫には言ったけど、本当の目的は・・・カジノ。
ううん、もう少し素直に言えば、あの非日常のスリルが欲しかったのかも。
夫と息子には申し訳ないけど、家事と育児に追われる日常の中で、自分だけの秘密が欲しくなることって、誰にでもあるんじゃないかな。

ルーレットプレイヤーのプロフィール

専業主婦になってからというもの、自分の時間なんていつの間にか消えてしまった。
毎日、夫のために早起きして朝ごはんを作り、息子のお弁当を用意して、洗濯、掃除、買い物・・・そして、また夕食の準備。
まるでルーティンのような生活の中で、ただの「妻」として「母」としての私に、ほんの少し飽き飽きしてた。
そんな時、優子から「たまにはカジノでも行ってみない?」って誘われたのが、全ての始まりだったのよね。

カジノに着いた瞬間、胸が高鳴ったの。
煌びやかな照明と人々の熱気。
私が普段いるスーパーや公園とは、まるで別世界。
ドレスアップした人たちがテーブルを囲んで、勝ったり負けたりを繰り返しているその光景は、映画の中のワンシーンみたいだった。
音楽が流れ、シャンデリアが眩しくて、ディーラーがカードを配る音、ルーレットが回る音・・・。
あの時の私は、ただの主婦じゃなくて、どこか冒険に出た主人公みたいな気分だった。

でも、いざルーレットのテーブルの前に立つと、やっぱり足がすくんだ。
どんな顔をして賭ければいいのか分からないし、みんなプロみたいに見えたから余計に緊張して。
優子はすでに賭け始めていて、彼女はすごく慣れた感じでサラサラとチップを置いていた。
私はその様子を見ながら、なんとか自分を奮い立たせようとしたの。
だって、ここに来たのは「ただ見ているため」じゃないんだから。

思い切って、持ってきたお金の一部をチップに変えて、私はテーブルに近づいた。
優子に教えてもらった「ストリートベット」という賭け方、連続する3つの数字に賭けるんだって。
リターンが大きいけど、リスクも大きい。
でも、それでいいと思った。
今日は思い切ってやってみよう、誰も私を知らないこの場所で、私だけの小さな冒険をしようって。

ベット位置

私は4、5、6のラインに一つ、次に13、14、15、19、20、21、そして28、29、30にも賭けた。
周りの人たちが私のベットを見てる気がして、手が震えたけど、それでもチップを置いた瞬間、なんだか自分が少し強くなった気がしたの。
ディーラーが「No more bets」と言った時、もう戻れないんだって思ったけど、それがまたたまらなくスリリングで・・・。
ルーレットが回り始めた瞬間、私の心臓も一緒に回り出した感じがした。

ホイールが回り、カラカラと小さなボールが弾む音が私の耳に響く。
息を飲んで、ボールの動きを目で追っていた。
あの小さな白いボールが、私の賭けた数字のどこかに入ればいいんだって、ただそれだけを祈ってた。
ボールが速度を落とし、どの数字に吸い込まれるのか全く分からない。
ほんの数秒のことなのに、その時間が永遠に続くように感じた。

そしてボールが止まったのは「15」。
あ、当たった・・・。
目の前でディーラーが「Winner」と言って、私にチップを押し出してくれた時、体が軽くなった気がした。
今まで自分が主婦として過ごしてきた毎日が、瞬間的に報われたような、そんな気持ちになったの。
思わず優子と顔を見合わせて笑ってしまった。
周りの他のプレイヤーたちも「すごいじゃない!」って拍手してくれて、その時だけは私が誰かに認められたような気がして、嬉しくてたまらなかった。

カジノを出る前に、少しだけシャンパンを飲もうって優子に誘われて、ラウンジでグラスを手にしたの。
冷たい泡が喉を滑り落ちていくたびに、現実から少しだけ遠ざかるような感じがして、気持ちがふわふわした。
こんな贅沢、いつぶりだろう。私の中の、家でお弁当を作るお母さんでも、夫のシャツを畳む妻でもない「私」が、ここにいるのが不思議な感覚だった。

明日からまた、いつもの生活が始まる。
息子の宿題を見て、夕飯を作って、夫と何でもない会話をする。
でも、今のこの時間だけは、私のもの。
ここでの出来事は、誰にも言わない秘密。
誰かに自慢するわけじゃないけど、私が「私」でいるための、小さな冒険なの。
心の中でだけこっそりと抱えて、また日常に戻る。
そう思うと、またここに来たいって気持ちが湧いてきて、ちょっと自分が怖くなった。

家に帰ったら、また「普通の主婦」に戻るんだろうけど、このドキドキした気持ちや、小さな勝利の喜びを思い出しながら頑張れる気がする。
だって、たまにはこうして自分だけの時間があっても、いいよね?
次はどの数字に賭けようかな、なんて密かに考えながら、私はラウンジを後にした。

これからもこの小さな冒険が、私の日常をちょっとだけ彩ってくれる。
それでいいの。
秘密の賭けは、私だけの小さな宝物。
だから、また来るね、ルーレットの世界。
また私に、ドキドキをちょうだい。